blogでインドビジネスニュース速報-弁護士が見たインドの今

日本人弁護士が気になった、新聞報道に基づくインドの最新の動きをお届けします。

カテゴリ:貿易

India suspends jewellery imports from Thailand

インド人の金(きん)好きは有名で、それが貿易赤字の原因にもなるほどですが、近時一気に輸入が気急増していたタイからの金のジュエリーの輸入が一時停止されました。

金をインドに輸入するには、 この輸入を抑える目的で、10%の輸入税がかかるのですが、タイとの二国間条約(Early Harvest Schemeとよばれます)により、タイからの輸入の場合はこれが1%となります。これに目をつけた他国の業者が、タイ経由でインドへの輸出を一気に増加させてたようで、2011年度には1300万USDだったものが、2012年4月から11月で9200万USDに一気に急増しています。


あけましておめでとうございます。2013年もよろしくお願い申し上げます。

Tackling current account deficit: FM P Chidambaram likely to place more curbs on gold imports
Jewellers expect gold demand to rise 15% in January-March as farmers hope for a better rabi harvest
 
インド人が金を好きなのは比較的有名な話だと思いますが、 どうやらこれが国家の財政に悪影響を与える規模だと言うことで財務相が注意喚起しています。

インドではそれほど裕福でない家でも結婚などのお祝いの際には金のジュエリーを贈る習慣があります。記事によると、昨年のDiwaliはモンスーンの影響で農作物の出来がいまいちだったものの、今年の冬は生育がよいようで、農家も売り上げを見込んで高価な金を買っているようです。インドの農家は大多数が零細農家だと思いますが、それが金需要の10-15%を占めており、結構な割合です。
ただ、この需要を国内だけではまかないきれず、かなりを海外からの輸入に頼っています。その額、3兆ルピー(5億円弱)とか。昨年も輸入を抑えるために関税を2倍にしたものの、あまり効果はなかったようで、この傾向が続くようなら、更なる措置もとらないとね、、と財務相が言ったということになります。(具体的な措置にまでは言及していないようです) 

経常収支の赤字が続いており、外貨準備高が減少しているとのことですが(ルピー安にもつながります)、金の輸入が抑制できればこの傾向を止められるとか。ただ、他方で、外国によるインド投資をもっと呼び込むことによっても、この傾向をとめることができるので、その意味でも、外資を使ったインドの経済成長は必要、となります。 

外人の私としては、ちょっと贅沢して金のジュエリーを買うくらいいいじゃない、、と思いますが、やはりインドの人口規模を考えると、単純な話ではないのですね。。

このページのトップヘ