Cabinet approves Lokpal Bill amendments; Govt not serious on giving autonomy to CBI, BJP says

インド社会における問題の大半は、公務員の汚職が絡んでいるのではないかと思いますが、その汚職を撲滅しようという法案が上院の審議にかかるそうです。

この法案、2011年にすでに下院を通過していたのですが、政党間の意見の違いが大きく、上院にかかる前に特別な委員会の検討を経て、その推薦を受け政府が法案を修正するか、という段階に至っていました。修正を経たので、上院の採決がされても、再度下院にまわされることになります。

内容としては、賄賂を罰する実体法的な内容ではなく、違反者を訴追するための手続的な仕組み(Lokpalとは、独立したオンブズマンのイメージです)を確保するための法律です。インドにおいてありがちな話ですが、大体の分野において法律自体は存在するので、それに沿っていない現在の社会は違法状態なのですが、法律を実際に執行、訴追する機関が非常に貧弱で法律どおりの社会になっていない、というのがインドの実情です。

記事は、政府が懸案の論点について委員会の推薦を無視して採決に向かおうとしていると野党が批判していると報じています。 嫌疑が上がった役人に捜査開始前に意見聴聞の機会を保障するかという点と、捜査を実務的に行う担当官(CBI)の配置にLokpalの同意を必要とするか、という点です。委員会と野党は、前者はこれを認めると証拠隠滅が行われるから認めないべき、後者はこれを必要としないと担当者が次々移動となり捜査が妨害されるから必要とすべき、としましたが、政府案はいずれもこれを受け入れないようです。