http://economictimes.indiatimes.com/news/news-by-industry/services/retail/fipb-denies-ikea-to-sell-half-its-products-in-india/articleshow/17329362.cms

先日、以下の記事を書きましたが、実はいろいろ条件がついていたようです。
IKEA、まもなくインド市場へ進出。複数小売事業者も続く
IKEA、小売としては過去最大、19億ドルの規模でインド進出

申請書に書いていた29の製品のうち、実際に許可されたのは、実は15だけ。Home-Office use product(文房具など)、消費者向けのパソコンなどの家電、布製品、おもちゃ、革製品、掃除用品、ビーチ用品、旅行用品に化粧品などは、全部NG。お店の中に自前のカフェを持つのも駄目とか。
IKEAとしては、自社で100%子会社を持って自社ブランドで海外と同じ展開をしようともくろんでいただけに、何で??という感じでしょう。この件に関しまだIKEAも法律事務所もノーコメントのようですが、果たしてこのまま進出と行くでしょうか。

果たしていかなる法的根拠に基づいてこのような拒絶がされたのか、現時点では判然としません。ありうる考え方として、そもそも「シングルブランド小売」「複数ブランド小売」といっていますが、実際には定義規定はないので、IKEAのビジネスのうち、一部は前者の範疇からはみ出ている、とみなされたのでしょうか。OKとされた14の製品も明らかではないのですが、インドの役所の判断として、ひとつのブランドで特定の種類の製品を消費者に売るのが「シングルブランド小売」であり、ここでいう「特定の種類の製品」とは、IKEAの場合、家具「だけ」だと、いうことでしょうか。

いずれにせよ、IKEAとしてはどうしますかね。IKEAの交渉力があれば政府に対し正面から「何でこれがいけないの?駄目ならインドに進出しないよ」と交渉できそうな気もしますが、他方、IKEAがすでに相当前からインド市場を狙っていたことからすれば、その結果がこれ(要は、むしろ14件の家具類を何とかOKさせることができた)なのかもしれません。まだ不勉強なのですが、このような政府のFDI(外国直接投資)の決定に対して不満がある場合、司法手続きに訴えることができるんでしょうか。

また、ここでNGとされた商品については、IKEAが他国と同じラインアップでビジネスしたいと思う場合、他の企業がIKEAと組むチャンスなのかもしれません。